「木育」という言葉を聞いたことはありますか?
「木のおもちゃを使うこと?」となんとなくは想像がつきますが、木のおもちゃって値段が高くてなかなか手が出にくいですよね。でも、木のおもちゃを使った木育が子どもに与える効果を知ったら、あなたも「木のおもちゃ、買ってみようかな?」と思うかもしれません。
この記事では木育が子どもに与える効果を解説した上で、年齢別に環境にも優しい国産木材を使った木育おもちゃもご紹介しています。木育おもちゃはご自宅用のおもちゃはもちろん、出産祝いや誕生日プレゼントにもおすすめですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
木育ってなに?
木育とは、2004年に北海道で発足した「木育プロジェクト」により提案された新しい教育概念のことです。今でこそ「木育」という言葉を聞くようになりましたが、木育の始まりは北海道民と同庁が協力して進めたプロジェクトからだったのです。
「木育の理念」として、北海道の森林環境局森林活用課のページにこのような記載があります。
“木育とは、子どもをはじめとするすべての人が
『木とふれあい、木に学び、木と生きる』取組です。
それは、子どもの頃から木を身近に使っていくことを通じて、
人と、木や森との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育むことです。”
引用:北海道水産林務部森林環境局森林活用課 北海道の『木育(もくいく)』~『木育』とは
ただ使えばいいというものではなく、「木育おもちゃを通して木を身近に感じることによって、人や自然との関わりを考えられる心を育てる」ところまでが木育です。
また、近年日本の木材自給率の低さが問題視されていることからも、木育を通して「適材適所」に国産木材を使うこと、そして人と自然によって生まれる「持続可能な社会」を目指しています。
こちらの記事では日本の木材自給率について解説しているので、興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。
関連リンク:「森林大国である日本が木材輸入大国!?日本の木材自給率が低い理由とは?」
木育おもちゃが子どもに与える効果とは?
木育の教育理念は分かりましたが、木育おもちゃにはどのような効果があるのでしょうか?そこで、木育おもちゃが子どもに与える効果を一緒に見ていきましょう。
子どもの五感を刺激して感性を育てる
2012年1月に発行された厚生労働統計協会の月刊誌「厚生の指標」の第59巻第 1 号「子どものすこやかな発達と子育て支援への「木育」効果の活用可能性(http://www.hws-kyokai.or.jp/images/ronbun/all/201201-04.pdf)」にて、保育園児と養育者168名を対象に木育プログラムを使った実証実験が行われた様子が記載されています。
約2時間の木育プログラムを行った結果、「木育の前後で子どもの主体性や共感性、養育者に対する関わりが活発になり、養育者もまた、子どもへの配慮が高まる傾向にある」とのことです。
この実験から、木を使った木育おもちゃを通して子どもの五感が刺激され、木と五感がふれあうことで子どもの感性を育てる効果があることが分かりますね。
自然との繋がりを身近に感じられる
木育おもちゃを使うことで、子どもが自然との繋がりを身近に感じられる効果もあります。
例えば、地元で作られた木育おもちゃで遊んでいる時に「このおもちゃはここの森からできたんだよ」と教えられます。普段から木のおもちゃを使えば、子どもに自然との繋がりを考えるきかっけを作れるのですね。
環境にも優しい!国産木材を使った木育おもちゃ5選
子どもに良い効果がある木育おもちゃを買いたいと思っても、高い買い物にもなるし、どの木育おもちゃを買ったらいいか迷いますよね。
そこで今回ご紹介する木育おもちゃは、「木育おもちゃを買うなら、身近なところで作られたおもちゃを買いたい」という方にぴったりな環境にも優しい国産木材を使ったおもちゃです。
【0才向け】「KEM工房」の「コレナーニ」
動物の耳がカタコトと鳴って赤ちゃんの興味を引いてくれる木育おもちゃです。
北海道の「KEM工房」で作られており、1才未満の赤ちゃんでも安心して遊べるよう丸みを帯びたフォルムなので、口に入れても安心です。
【1才向け】「Oak Village」の「寄木の積み木」
「寄木の積み木」は、「国産木材を余すことなく使い切る」という理念を掲げた岐阜県飛騨高山にある工房「Oak Village」で作られた木育おもちゃです。
木の名前が積み木に焼印されているので、日本に育つさまざまな木を知ることができます。大きくなってからでも楽しめそうな木育おもちゃですね。
【2才向け】「山のくじら舎」の「おふろでちゃぷちゃぷ」
お風呂のおもちゃはプラスチックのイメージが強いですが、こちらはなんと水に強い木材の高知県産ヒノキを使ったお風呂で遊ぶ木育おもちゃなのです!
かわいいお魚の名前も覚えながらお風呂でも木育できる、まさに一石二鳥のおもちゃですね。
【3才向け】「IKONIH」の「木のおもちゃ ドロップボックス」
いろいろな形の積み木をそれぞれの型にはめて遊ぶ、国産ヒノキ使用の木育おもちゃです。
子どもが遊ばなくなったとしてもLEDライトを入れて間接照明として使えるので、長く愛用できるのが嬉しいポイントですね。
【4才向け】「more trees design」の「TSMIKI」
建築家の隈研吾さんが宮崎県諸塚村のスギを使ってデザインした「TSUMIKI」は、シンプルな形をした木育おもちゃです。
シンプルだからこそ積み方次第でさまざまな造形物を作り上げることができ、それは一種のアート作品のよう。小学生になっても楽しめること間違いなしです。
環境に優しい木育おもちゃで子どもの成長に良い効果を!
木育にはどのような効果があるのか、そして環境にも優しい国産木材を使った木育おもちゃをご紹介しましたが、いかがでしたか?
木育おもちゃが子どもの成長に良い効果を与えるなら、できるだけ木のおもちゃにふれさせたいですよね。
この記事を参考に、木育おもちゃの購入を検討してみてはいかがでしょうか?