食品用ラップフィルムは環境汚染を引き起こす?!ラップフィルム代用品3選

4人家族の我が家は、毎週3回ほどスーパーに買い出しに行きます。
その際、月に1度は購入するのが食品用ラップフィルムです。
どんな時に使うのか考えてみると、毎食のおかずの保温や乾燥防止、多めに炊いたご飯の冷凍、子供に持たせるおにぎりを作る時におもに使用しており、1日で何回も使用する場面があることに気付きました。
あまりにも購入する回数が多いため、ずっと気になっていたことが2つあります。
物価の上昇が続き、1つ税込300円を超える金額に対して、結構値が張るなと感じていたこと。
そして毎日頻繁にでる食品用ラップフィルムのプラスチックゴミが、環境汚染になっているのではないか?という漠然とした不安です。
プラスチックゴミは自然に戻すことはできず、環境に良くないということを聞いたことがありますが、「食品用ラップは我が家にはかかせないアイテムだから」と地球環境への影響については見て見ぬふりをしていたのが現状です。
今回はラップフィルムが与える地球への悪影響を調べるとともに、購入頻度を下げて、ラップフィルムの代わりになるものがないか、調べてみることにしました。

目次

食品用ラップフィルムが引き起こす環境問題

食品用ラップフィルムの素材は、主に「ポリエチレン」「ポリ塩化ビニリデン」であり、プラスチックが原料となっています。
食品用ラップは資源ゴミとして回収されないため、リサイクルされることはなく、可燃ゴミとして燃やされ、また1から生産されることになります。
ゴミを燃やす時には当然二酸化炭素が排出されますし、ラップフィルムを製造するにも二酸化炭素を排出しなければならず、どちらにしても地球温暖化の一因となります。
また、塩素の含まれたゴミを燃やす時には、発がんや甲状腺を低下させるダイオキシンを発生させる恐れもあります。
このように、ラップフィルムは燃やすリスクが多いですが、反対に燃やさずに海や森に捨てることになれば、それはそれで大問題です。
なぜなら、分解しきれないマイクロプラスチックを海の生物や鳥が飲み込んでしまえば、これらの生物の健康に影響を及ぼし、将来的に生態を狂わせてしまう可能性が高いからです。

人の身体に悪影響を及ぼす!?食品用ラップフィルムに含まれる添加物

ラップフィルムの原料には、様々な添加物や化学物質が使用されているため、使い方を理解していなければ、私たちの身体に悪影響を及ぼします。
特に塩素系ラップには原材料をくっつきやすくするために、脂肪酸誘導体(柔軟剤・防曇剤)やエポキシ化植物油(安定剤)などが使われています。
そのため、ラップフィルムと密着した食材にその添加物が溶け出してしまわないように注意しなければなりません。
例えば、石油が原料であるエチレンを含んだラップは耐熱性が110℃と低い特徴があるため、油性の強い食品を電子レンジで加熱する場合は、底の深い容器に入れて食品にラップフィルムが直接触れないようにしましょう。
また、肉や魚、天ぷらやコロッケなど油性の強い食品を電子レンジで加熱する場合も、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)製ラップフィルムの耐熱温度である140℃を超え恐れがあるため、直接ラップフィルムで包むことは避けなければなりません。

食品用ラップフィルムの代用品3選

使い捨ての食用品ラップフィルムを使わずに、代用できるものを3つご紹介します。

シリコンラップ

画像引用:Amazon エスワールド くりかえし使えるシリコンラップ 6個組

使用後に洗って繰り返し使えるため、プラスチックゴミの削減につながります。
また、一般的なラップフィルムを購入頻度が減らせるため、購入費削減にもなります。
特徴としては、伸縮性高く、どんな形状の皿にも密着してくれ、保存性に優れている点が挙げられます。お皿に密着してくれるので、通常のラップフィルムのように液漏れしないところも良い点です。

ふたつきタッパー付容器

耐熱ガラス製のふたつきタッパーであれば、ニオイ移りもしにくく、作り置きをする場合には特にオススメです。
電子レンジ対応はもちろんのこと、冷凍できるものもありますし、大きさもバリエーション豊かで、多くのメーカーから商品が販売されています。
特に透明で中身が確認できる容器や、重ねられるように工夫されたデザインのものは、限られた空間を有効活用できるので、特に人気があります。

みつろうラップ

口に入れても安全な素材で作られたみつろうラップも食品用ラップフィルムの代用品として注目されています。
普段あまり聞き慣れない単語ですが、「みつろう」は漢字で「蜜蝋」と書き、ミツバチの巣を構成する蝋を精製したものです。
2010年代からこの蜜蝋をラップに活用されてきましたが、最近では特に注目が集まっており、多くの商品が開発されています。
商品は、インターネット販売でも手軽に購入できるだけでなく、ふるさと納税でも手に入れられたりするので、いろんなみつろうラップを探してみるのも楽しいかもしれませんね。

そして、みつろうラップの良い点は、野菜の切り口に巻いたり、パンを包んだり、ボウルや器のフタとしても使えるところです。
ゴミを出さず、お皿代わりにもなるので、アウトドアキャンプでも活躍します。
そしてこのみつろうラップは、ご家庭で簡単に作ることができます。
材料とは、みつろう、クッキングシート、布、アイロン、ハサミのみですので、ぜひオリジナルのみつろうラップに挑戦してみてはいかがでしょうか?

※みつろうラップの注意点:はちみつアレルギーの方、1歳未満のお子さんがいる家庭では使わないようにしましょう。

まとめ

プラスチック製品は、地球環境はもちろんのこと、私たちへの健康に大きな影響を及ぼすことがわかりました。 しかしながら日本は、1人当たりの容器包装等「プラスチックゴミの発生量」が世界で2番目に多く、「プラスチック生産国」としても世界第3位だそうです。
プラスチックゴミが環境汚染問題の一因を作り出していることを、反省しなければなりません。
これからは、食事を作る時にラップフィルムを使わなくても、他に良い方法があるのではないか?ということを常に意識しながら過ごしていこうと思います。

参考
食品安全委員会 食品用ラップフィルムから溶出する物質について

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この記事を書いた人

やさしいしいたけ.jpライターのseikoです。
最近家庭菜園にハマっていて、つい先日はブルーベリー(サザンハイブッシュ系2種)とミニトマトの苗を植えました。
今年もレモンの木にはたくさんの蕾ができていて、今から収穫が楽しみです。
日々の暮らしの中で感じたことや、生活の知恵を共有できる記事を書きたいと思っています。

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