土に還る服の何が環境に優しいの?廃棄後のことも考えておしゃれを楽しもう!

最近では「SDGs」「サステナブル」「エシカル」など、環境に関する言葉を多方面で聞く機会が増えてきました。さまざまな業界で広告的に使われるようになった環境用語ですが、アパレル業界でも同じく使用されています。

それもそのはず。国連貿易開発会議(UNCTAD)の調査によると、アパレル業界はなんと「世界2位の汚染産業」。アパレル業界で行われる生産活動は環境へ多大な影響を与えており、知らないうちに私たち消費者も汚染産業に加担しているかもしれないのです。

アパレル業界への問題が指摘される中、サステナブルファッションへ向けた動きが活発化しています。その中でも、業界の常識を変えるような「土に還る服」の開発が行われているのをあなたは知っていますか? 今回ご紹介するのは、その「土に還る服」についてです。土に還る服の何が環境にやさしいのか一緒に見ていきましょう!

目次

土に還る服とは?

土に還る服とは、土の中で生分解できる服のことです。つまり、着なくなった服を土に埋めておけば、服の繊維は残らずに土になるということ。「そんなことできるの?」と思ってしまいますが、100%天然素材で作った服では、それが可能になるのです。

土に還る服は何でできているの?

生分解性再生セルロース

生分解性再生セルロースとは、天然木材から採取されたセルロース(植物繊維)を繊維化したものです。綿や麻、リセヨル繊維などが挙げられます。天然素材として土の中で生分解され、素材自体の認知度も高いため、環境に優しい素材の代表格と言えるでしょう。

和紙繊維

昔から日本の暮らしを支えてきた和紙もまた、天然素材として土に還る服に使用されています。障子としてのイメージが強い和紙ですが、実は耐久性や丈夫さに優れており、服の素材にもぴったり!その耐久性は「1000年以上の保存に耐える」なんて言われています。

土に還る服の何がサステナブルなの?

画像引用:環境省_サステナブルファッション

服がいらなくなった時、あなたはどのように手放していますか?主に手放す手段は、「再流通する服」「回収される服」「ゴミに出される服」の大きく分けて3つです。環境省の調べによると、可燃ゴミや不燃ゴミとして廃棄される「ゴミに出される服」が68%と圧倒的な数値を占めています。

ゴミが増えることによって、焼却される際に排出されるダイオキシンや大気汚染問題に繋がるため、そもそも「ゴミとして出される服が減ること」こそ、サステナブルな取り組みなのです。

ゴミの埋立問題に取り組める

画像引用:環境省_サステナブルファッション

現在の日本では、「ゴミの最終処分場の残余年数はあと20年しかない」と言われており、ゴミの埋め立て問題が深刻な問題として取り上げられています。上記にある環境省の同調査で算出したゴミに出された服の総量は、508,000トン。その処理方法は、なんと95%が焼却・埋め立てです。

土に埋めることによって、ゴミとして出される服の量を減らせることは、埋め立て問題に対しても有効的なことが分かるでしょう。

関連リンク:ごみの最終処分場の残余年数はあと20年!?なくなったらどうなるか考えてみよう

マイクロプラスチック問題の改善に繋がる

マイクロプラスチックとは、5mm以下のかなり小さなプラスチックのことです。原料がプラスチックの服は、洗濯すると小さなプラスチックの繊維が排水されてしまいます。それらは微細で軽いため、処理施設さえも通り抜けてしまい、そのまま海に排出されるのです。

こうして排出されたマイクロプラスチックによって、海洋汚染や海洋生物の危機、人体へ悪影響などの問題を引き起こす可能性があります。しかし、土に還る服は天然素材で作られているため、マイクロプラスチック問題の改善にも繋がるでしょう。

土に還る服を制作するブランド3選!

これまで見てきたように、土に還る服はサステナブルファッションとして非常に有効的な取り組みのひとつです。「土に還る服に興味が出てきた!」という方に向けて、ここでは100%土に還る服を制作するブランドを3つご紹介していきましょう!

Syncs.Earth

画像引用:Syncs.Earth

最初にご紹介する「Syncs.Earth」は、「農的循環型ブランド」を構築しているブランドです。「Syncs.Earth」で作られた服は、無期限レンタル型を導入し、販売後に返却された服を再利用したり、自社で管理する農園へ土として還す取り組みを行っています。

aloof home

画像引用:aloof home

「aloof home」では京都の南丹市にある「aloof farm」という農園にて、返却された服を土へ還して肥料として使用しています。また、その他にも農家の雇用創出にも力を入れ、日本の農業の活性化にも取り組んでいるアパレルブランドです。

tennen

画像引用:天撚 tennen | 優しい人に還る服。

「ユーザー、生産者、私たち、そして自然。みんながハッピーに」というコンセプトを掲げる「tennen」では、ボタンでさえも100%天然素材にこだわっています。しかも、自社でコットンの有機栽培にも挑戦している徹底ぶりです。

環境に優しい土に還る服で廃棄後のことも考えよう!

今回の記事では、サステナブルファッションの「土に還る服」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?さまざまな環境問題の解決や改善に繋がることが期待できるため、土に還る服に興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね!

あなたの選択ひとつで、もしかしたら良くなるかもしれない問題があるのです。廃棄後のことも考えながら、サステナブルにおしゃれを楽しんでみましょう!

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この記事を書いた人

やさしいしいたけ.jpライターのごとうあきらです。
3歳男の子の育児と家事に毎日奮闘しています。
読みやすくて分かりやすい記事の執筆を目指し、読者のみなさまと環境問題について一緒に考えていけたらと思っています!

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