新生活での断捨離や季節の変わり目、
「この服もう着ないんだけどな・・・」
「デザインが今っぽくないな〜」
要らない服や物が増えていくことはありませんか?
リサイクルアプリで売るとしても、ほつれていたりキズがついていたりしては、なかなか売れずに処分できませんよね。
その要らない服などは、この地球にとって一つも無駄にはできない大切な資源だということを知っていただきたいのです。
不要な衣類や物に新しい命を吹き込んでくれる方法があります。それは、『リサイクル』。
リサイクルをすると、
- 服や物を作るのに必要な天然資源を節約できる
- 気候への影響を軽減
- ゴミを減らすことができる
このように、地球に対しても良い影響が沢山あるのです。
これからは未来のために、『売る』『捨てる』以外に『リサイクルする』という選択肢を増やしませんか?
今使っている資源をみんなで共有すると言う考え方を持って、未来に新しい資源を残していきましょう。
衣類が環境に与える問題
「ファッションを楽しむことは趣味の一つ」という方は凄く多いですよね。
衣食住の一つ『衣』は、実は環境の負荷と大きく関わっています。
衣服を一着製造するために環境にかかる負荷は、
CO2排出→500mlのペットボトル255本製造する際に出る分と同様(約25・5kg)
水の消費→浴槽11杯分の水(約2300l)
あなたの今着用している洋服を一着作るために、これだけの地球の資源が失われているのです。
その他、衣服を製造する過程での環境に対する様々な問題を挙げます。
- 繊維を染色・プリントする時に使用する水の消費
- 余剰インクなどの化学製品が排水されることによる水汚染
- 合成繊維(ポリエステルなど)を作る時に排出するCO2や石油の消費
- 裁断で出る切れ端の資源
- 処分する時、ゴミ焼却で出るCO2の排出・埋立地への処分
これらは、現代の大量生産→大量購入→大量廃棄が当たり前になったファッション業界でさらに増え続け、環境問題の大きな原因になっています。
このことを踏まえ、他に先立ち行動を起こしている企業もあります。
- 伊藤忠商事株式会社「RENUプロジェクト」RENU®Project | サスティナブルなファッションをより自由に。
- 日本環境設計株式会社「BRING」 服から服をつくる
- 日本環境設計株式会社「BRING」 服から服をつくる
- 株式会社ファーストリテイリング「ユニクロダウンリサイクル」 服のチカラを – Uniqlo
- 一般社団法人 Green Down Project「グリーンダウンプロジェクト」 UMOUが変われば、世界が変わる
まだ着られるものは寄付をしたり、着られないものは素材やパーツごとに仕分けてリサイクルをする活動です。
私たちがこれからファッションを楽しむにあたっての目標は、
✖️ 大量生産 → 大量購入 → 大量廃棄
○ 適量生産 → 適量購入 → 循環生産に変えて行くことです。
制服などもリサイクル。他社商品も受け入れ可能なアパレルブランド紹介
自社製品のリサイクルを積極的に行なっている会社が多い中、自社他社問わず様々な商品を受け入れているアパレル会社があります。
卒業して使わなくなった制服やアウトドア用品なども、幅広く回収して地球の資源に変えてくれるのです!
リサイクルの際はきちんと洗濯をして、あまりに汚れの酷いものは持ち込まないという決まりを守り、進んで活用していきましょうね。
スノーピーク 【アウトドア用品メーカー】
スノーピークでは、日本環境設計株式会社「BRING」と提携をして自社他社問わず様々な衣服、テント、タープ、シュラフを回収しています。
回収した布製品を、日本環境設計の特殊技術により再生ポリエステル樹脂に変え、糸として再生し新しい服を作り上げます。
また、一着丸ごと立体成形を行うホールガーメントという製法で、生地の裁断や縫製といった処理の際に出る廃棄物を大幅に削減しています。
H &M 【外資系ファッションブランド】
【秋の新作】
— H&M Japan (@hmjapan) September 11, 2019
使用済みペットボトルから再生したファッション、コンシャス・コレクションが登場🍁❤️地球環境に負荷が少ない、サステイナブルな素材から生まれた秋のキーアイテムが勢揃い。全国の店舗&オンラインストアで発売。 #HMConscious
一足早くファッションのサステナブルな生産体制をとっているH &M。
どのブランドの衣服でも持ち込みOKな店頭回収ボックスの他、世界のゴミとなっているペットボトルを回収し、仕分け→洗浄→細断して繊維化し服を造る事業を行なっています。
これにより、廃棄物が埋立地へいくことを防ぎ、天然資源を節約できます。
2021年は約750万本のペットボトルをリサイクル、服の資源化に成功しました。
ゴールドウィン【ノースフェイスなどのスポーツ用品メーカー】
ノースフェイスやヘリーハンセンなど、アウトドアブランドを展開するゴールドウイン。「GREENCYCLE」で様々なブランドの衣服を回収しています。日本環境設計株式会社「BRING」との提携により、まだ着られる服は世界へ寄付したり、新しい衣服へリサイクルを行なっています。
また、一般社団法人 Green Down Project「グリーンダウンプロジェクト」は古着の羽毛を回収して新しいダウンウエアを造る取り組みです。
回収されたダウンは、家庭での洗濯などによってすでに不純物が取り除かれた状態になっており、良質なダウンとして生まれ変わる特徴があります。
サステナブルにファッションを楽しもう
世界の環境保全に真剣に取り組んでいる方々が、最新の技術を使って地球の資源を循環し再利用する仕組みを造っています。
私たちは要らないものをリサイクルに出すだけなので、すごく簡単ですね。
リサイクルは、『あなたの要らないもの』を『誰かの必要なもの』に蘇らせてくれるたった一つの方法です。
サステナブル=『持続可能な』
リサイクル以外にも、これからはファッションをサステナブルにすることを考え、一人一人が行動していく必要があります。
買ったものを長い期間大切に使うこと。
皆が今持っている服をもう一年長く着ることで、日本全体で約4万tの廃棄削減につながります。
傷んだら、リペアしてみる。(プロにお願いするのも◎)
リペアすることを習慣にすると、服の廃棄を大幅に減らすことができます。
服などを買う回数を減らしてみる。
買わないだけで物の大量生産を見直す行動に繋がります。
買う時には、物の素材や作り方にも目を向ける。
オーガニックコットンやリサイクルのできる素材を選ぶことで、資源の無駄を少なくすることができます。
服や物をシェアする方法。(レンタル、家族や友人で着回すなど)
皆で着回したり使い回すことで、物の使用回数を増やすことができます。
私たちが物を選ぶ時、少しでも未来に目を向けることが出来たなら。次の世代の人々も、私たちと同じようにファッションを楽しむことができるはずです。
まとめ
これからの時代は、今よりさらに多くの人が環境のことを考えて物選びをしていく必要があります。
是非、地球のために様々な取り組みを行っている人々に協力をして、環境改善に繋げていきましょう。
今ある資源を繰り返し使うことで未来の資源は守られます。 私たちで途切れさせてはいけません。
人間による経済の発展は、環境問題の大きな原因となりました。
ですが、これからの新しい発明や取り組みをもって、今度は人間が先頭をきって『地球を守る』という意志を示していけたら良いですね。