冷房の電気代を節約!エアコンだけに頼らずに猛暑を乗り切る工夫

あっという間に梅雨明けとなり、6月だというのに猛暑が続いています。
この暑さでは、熱中症にならないために冷房はかかせません。
とはいえ、電気代はどんどん上がり、家計への打撃も厳しい状況ですよね。
今回は家庭でちょっとした工夫をすることで、冷房(エアコン)だけに頼らなくても快適に過ごせるアイデアをご紹介します。
熱中症も予防でき、冷房の電気代を節約できるので一石二鳥です。

目次

屋外のちょっとした工夫で冷房の電気代を節約

打ち水でお庭の地表温度を下げる

「打ち水」は、江戸時代の庶民の知恵です。
現代では深刻なヒートアイランド対策、地球温暖化対策の取り組みとしても打ち水は効果的であり、政府も推奨しています。
なぜ打ち水で涼しくなるかというと、水が気体になるときに吸収する「気化熱」によって地面の熱が大気中ににげていくからです。
水が、接している地面の熱をうばってくれるという原理です。
とくにアスファルトやコンクリートの多い都市部では熱を蓄えてしまうので、年々日本の気温は上がってしまっていますよね。
打ち水のねらいは、そのアスファルトやコンクリートの表面に水をまくことで、直接表面温度を下げること。
それを習慣化すれば、絶えず表面上に「水」のある環境を作り出して涼しさを持続させ、その結果としてクーラーの温度設定が高めに設定でき、電気代も抑えられるのです。
打ち水をする時間は昼間ではなく、朝や夕方が効果的です。
電気代を節約する代わりに水道代が高くなっては大変ですし、水も限られた資源です。
そのため、打ち水をする時には「お風呂の残り水」「雨水」「米の研ぎ汁」「子どものプールの残り水」などを利用するのがオススメです。

すだれ・よしずで窓から部屋に伝わる熱を減らす

昔は祖父母の家などでよく見られた「すだれ」ですが、最近はあまり見ませんよね。
すだれを効果的に使えば、夏の暑さを和らげることができるのです。
窓の外側に日陰ができて、すだれと窓のあいだに風通し良い空間ができ、結果として窓から部屋に伝わる熱が減る仕組みです。
すだれは、ヨシ・ヒゴ(竹)・ゴギョウなどからできています。
値段も高いものだけではなく、ホームセンターや100円ショップでも手軽に購入できます。
すだれは窓の外側につけます。
窓をしっかり覆うサイズを選び、可能であればすだれの素材1本1本の直径が太いものを選ぶと良いでしょう。
すだれに似た効果があるのが「よしず」です。
よしずはサイズが大きく、地面に置いて窓に立てかけて使います。
広い範囲を覆って日陰にできるのが良い点で、斜めに立てかけると、より窓との間に涼しい空間が確保できます。
その空間に、さらに「打ち水」をすると効果はアップします。

緑のカーテンで日射熱を80%カット

2015年くらいから、環境省が推進しているのが「グリーンカーテンプロジェクト」です。
つる性の植物でつくる緑のカーテンは、すだれの代わりになります。
緑のカーテンは初心者でも育てやすい種類が多く、意外と手間がかかりません。
森の中では空気がひんやり感じるように、緑のカーテンを作ると森のような心地よさも感じることができます。
もちろんそれだけではなく、日射の熱エネルギーを約80%カットしてくれ、直射日光による室温温度の上昇を防いでくれます。
地面や壁などの表面温度が高くなる場所に緑のカーテンを作れば、放射熱の発生・侵入を抑えてくれます。

屋内のちょっとした工夫で冷房の電気代を節約

遮熱カーテンで窓付近の熱をカット

部屋に入っている熱は、約70~75%が窓からだと言われています。
そのため窓付近の熱をシャットアウトすると、より快適に過ごすことができます。
家の中でその効果を発揮してくれるのが「遮熱カーテン」です。
遮熱効果は一般法人 日本繊維製品品質技術センターや日本ファブリック協会などによる試験結果から算出された、断熱の効果率のことです。
今ではレースカーテンも遮熱カーテンがあり、冷房で冷やした空気が窓の外からの熱で温まるのを防いでくれます。
カーテンを購入する機会がある方は、ぜひ遮熱カーテンを選んでみませんか?
今のカーテンが遮熱カーテンでない方も、通常のカーテンでもある程度は熱を軽減できるので、エアコンの温度をおさえつつ、カーテンを閉めて過ごしてみましょう。

保冷剤、氷枕で体をクールダウン

毎年新しい「ひんやりグッズ」が発売されますが、冷凍庫に発熱時に使う枕や、保冷剤がある場合は、それを暑さ対策に活用しましょう。
特別な対策グッズを買わずに、常備しているものを使えばお財布にもやさしいですよね。
熱中症は家にいるあいだに発生することも多く、適宜身体を冷やすことが必要です。
とくに太い血管の通っている場所、首、わきの下、足の付け根などに当てると効果的です。暑い夜は冷たい枕を敷いて寝ると、快適に寝つけるので、ぜひ試してみてください。

衣服選びの工夫で体の熱を発散

気温の高い日は、洋服選びを工夫しましょう。
具体的には「身体の熱を逃しやすい服」を心がけることが大切なポイントです。
例えば汗を素早く吸収し、水分を空気中に発散させてくれる「吸汗速乾素材」の洋服は特にオススメです。
肌にまとわりつきにくく、さわやかな着心地と、気分的にも涼しく感じることができるはずです。
作業服専門店などで販売している、ベンチレーション、メッシュ素材のものがあれば、通気性がとても良いのでぜひ試してみてください。

まとめ

エアコンの電気代節約のためのアイデアはいかがでしたか?
目新しいものや、新しいものでなく、昔から実践されているものが多いと感じた方も多いのではないでしょうか。
昔の時代の知恵を活かして私たちが少し工夫して生活すれば、環境にやさしく、結果的に電気代の節約につながるのですね。
現代は室内でも熱中症にかかるリスクは高いので、決して無理をしない範囲で実践してみてください。

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環境にも身体にもやさしいしいたけ

この記事を書いた人

やさしいしいたけ.jpライターのseikoです。
最近家庭菜園にハマっていて、つい先日はブルーベリー(サザンハイブッシュ系2種)とミニトマトの苗を植えました。
今年もレモンの木にはたくさんの蕾ができていて、今から収穫が楽しみです。
日々の暮らしの中で感じたことや、生活の知恵を共有できる記事を書きたいと思っています。

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