私たちが直面する地球温暖化の脅威

2024年冬、気象庁が発表した「3ヵ月予報」によると、この冬は寒気の影響が弱く、全国的に暖冬となるとの見通しだそうです。また、降雪量も例年よりも少なくなるとのこと。それには2つの理由が考えられます。1つ目は、エルニーニョ現象による偏西風が例年よりも北寄りに蛇行し、寒気が入りにくくなるためです。2つ目は、地球温暖化の影響です。
「地球温暖化」という言葉はニュース等で耳にする機会が増えましたが、実際にどのくらい深刻でどうすればこれ以上深刻にならないか、ということを考える人は多くないかもしれません。
そこで、今回は「地球温暖化はどのくらい私たちに影響を及ぼすのか」「地球温暖化をこれ以上深刻化させないためにどんなことが有効なのか」について考えていきたいと思います。

目次

地球温暖化は地球規模で考えるべき環境問題

地球温暖化による気候変動については、世界で緊急を要する環境問題とされています。
そのため、2015年に国連で採択された『持続可能な開発目標=SDGs』においても、目標の13番目に「気候変動に具体的な対策を」が掲げられています。
ゲリラ豪雨や、川の氾濫、増加する熱中症など、日本においてもここ数年で気候変動を実感するケースも多いですね。
このような気候変動は地球規模で起こっており、私たちが生きていく上で目をそらすことのできない深刻な問題なのです。

地球温暖化による気温の変化

2023年の世界の平均気温は、1891年の統計開始以降、最も高い値となってしまいました。世界の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり0.76℃の割合で上昇しています。
日本だけにフォーカスした場合、100年あたりの気温上昇率は、地域ごとに異なりますが、1.24 ℃/100年(1898-2019年、15地点)と推計されています。《近藤純正東北大学名誉教授が気象庁の協力を得て開発した、地球温暖化量のデータセット“KON2020 “の測定による》
数値としてはあまりピンときませんが、夏の猛暑や暖冬などで、体感的にはここ10年でもだいぶ気温が上がっていると感じることが多いのではないでしょうか。

地球温暖化による地球への影響とは

地球温暖化が進めば、気温を上昇させるだけでなく、地球全体の気候を大きく変える「気候変動」を引き起こします。それによって私たちも様々な場面で影響を受けます。
例えば、台風は海面の温水によって勢力を増すため、家屋の損傷による経済的損失のみならず、死者が出てしまう危険が高くなります。また、農地の縮小や農地の干ばつのリスクを高めるため、農作物の収穫に影響をもたらし、食糧危機に陥ります。そうなれば、人々が貧困に追いやられ、治安は悪くなります。また、難民増加のリスクもあります。気象関連の災害により毎年平均で推定 2,310万人が故郷を離れることを余儀なくされ、貧困に陥るおそれのある人々が増加しているのです。

地球温暖化をストップさせる方法はあるのか

では、この深刻な地球温暖化をストップされる方法はあるのでしょうか。
その鍵となるのが「二酸化炭素の排出量を減らすこと」です。下記のグラフは家庭で排出される二酸化炭素の量と内容を示したものですが、家庭から排出される二酸化炭素のほとんどは、電力、ガス、ガソリンの消費によるものだということがわかります。ですから、家庭レベルで省エネを意識することや、ごみ焼却時の二酸化炭素を減らすために各家庭のごみを減らすことが、具体的な対策であるといえます。
ではもっと大きなくくり、自治体や国レベルでできることを考えてみましょう。それは、「森林を保護すること」です。環境省をはじめとする国の組織では、環境保全を行っています。その機能の一つとして、森林が持つ二酸化炭素の吸収源としての役割も含まれています。森林が失われれば二酸化炭素の吸収・貯蔵が行えず、温室効果ガスを増加させ、地球温暖化が進行する要因になります。ですから、森林伐採を減らし、保護していくことは、地球温暖化の対策として非常に重要なことなのです。

まとめ

このまま地球温暖化による気候変動が進めば、私たちの住む地球はどうなってしまうのでしょうか。海水の温度が上昇すれば、住む場所も減り、干ばつで農作物を作ることもできなくなってしまいます。また、毎年の異常気象では生命の危機と隣り合わせです。想像するだけでも恐ろしく、まだ小さな子供たちがいる身として未来がとても心配です。
年々上昇する気温は私たちの人間活動が原因ですが、一度で上昇したわけではなく年々悪化しているわけです。ですから、一人ひとりが心がけて長年生活していれば年々上昇している気温も段々と緩やかになり、もう少し明るい未来になるのではないか、とも思っています。
温暖化をくい止めるために、世界各国の政府から環境に関する情報に耳を傾けて、まずはできるところから行動に移していきたいですね。

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環境にも身体にもやさしいしいたけ

この記事を書いた人

やさしいしいたけ.jpライターのseikoです。
最近家庭菜園にハマっていて、つい先日はブルーベリー(サザンハイブッシュ系2種)とミニトマトの苗を植えました。
今年もレモンの木にはたくさんの蕾ができていて、今から収穫が楽しみです。
日々の暮らしの中で感じたことや、生活の知恵を共有できる記事を書きたいと思っています。

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