地球温暖化で日本が亜熱帯化?!亜熱帯化することで危惧される問題とは

毎日猛暑が続き、適切にエアコンを使用しないと室内でも熱中症にかかってしまう恐れがあります。
昔は30℃を超えると「暑い日だ」という認識だったのが、今は35℃でも驚かないどころか、40℃を超えるかどうかというところまできています。
危険な暑さだけではなくここ最近、『異常気象だ』と感じることはありませんか?
連日テレビで「局地的な大雨」「線状降水帯が発生」「ゲリラ豪雨」などの言葉が聞かれるからかもしれません。
異常気象の原因は地球温暖化です。
日本だけではなく、世界中で地球温暖化(CO2排出量の増加)が進み、様々な気候変動が見られます。
台風・洪水・干ばつなど、私たちにとって深刻な気候災害を引き起こすわけですが、2020年に発表された国際防衛機関(UNDRR)のデータによると2000年から20年で世界中の気候変動による災害は何と82%も増大したそうです。
今回はSDGsの13番目のゴールに掲げられている「気候変動」に目を向け、気候変動によって私たちが直面する問題について考えていきたいと思います。

目次

地球温暖化による日本の亜熱帯化

皆さんは「日本の気候は?」と聞かれたらどう答えますか。
私は約30年前に『日本は温暖(温帯)湿潤気候』だと学びました。
中学生の長女に聞いたら、今も同じように『温暖湿潤気候』だと教わったそうです。
ですが、気温は40℃を超え、突然のゲリラ豪雨が頻繁に起こる日本はもはや『亜熱帯気候』に近いのではないでしょうか。
学生時代に亜熱帯気候の東南アジアに渡航することが何度もありましたが、気温が高く、短時間のスコールが起こる気候に非常に似てきている気がします。
日本には四季があり、冬は気温が下がるため亜熱帯気候とは言わないそうですが、夏だけを見ると亜熱帯気候と言ってよいのではないでしょうか。

異常気象で私たちが直面する問題

猛暑(平均気温上昇)

この記事を執筆している2022年の8月現在、わたしたちがまさに直面している異常気象が「猛暑」です。
夏は暑いのが当たり前ですが、今年は6月の終わりから例年より早く猛暑日が訪れ、暑さに慣れていない身体の不調で救急搬送される方も相次ぎました。
さらにコロナウイルス感染症や、季節性の流行り感染症に加えて猛暑による熱中症患者が増え、医療体制がひっ迫しているのも問題のひとつですね。
それだけではなく、熱中症を防ぐためにエアコンを使用して電力不足になることも懸念されています。
そして農作物の生産にも影響が出ています。
2022年、猛暑が続いた影響で山形県では、サクランボの過熟が進んで出荷できないケースが相次ぎ、福島県では桃やリンゴの日焼け被害があったそうです。
ほかの地域で野菜にも被害が出ており、消費者にとっては値上げも心配になりますね。

ゲリラ豪雨

ここ数年、ゲリラ豪雨に見舞われた経験があるのではないでしょうか。
昨日も東京では晴れ間が出ているのに、10分間落雷や激しい雨がありました。
積乱雲によって激しい雨が降り、一気に低い場所へ流れ込むため、数十分でも甚大な被害が発生することがあるのです。
例えば川が増水し中州に取り残されることがあったり、地下鉄に雨水が流れ込んだり、道路ではマンホールが外れて転落する危険性もあります。
携帯電話で雨雲レーダーを利用している方も多いかと思いますが、ゲリラ豪雨は降雨範囲が局所的のため、天気予報で正しい時間を予測するのが難しいようです。
外で活動する機会のある方にとっては、落雷などの不安もありますよね。

大型台風・特別警報

昨日、大雨による川の氾濫の恐れで山形県や新潟県に『特別警報』が発令されました。
特別警報とは大雨警報の発表基準をはるかに超え、重大な災害が想定されるレベルのものです。
この特別警報も最近聞く回数が増えたと感じています。
台風も年々被害が大きかったり、以前はあまりなかった首都圏直撃があったり、少し今までと様子が違うと感じています。
台風が大型化するのもまた、地球温暖化が原因なのです。
具体的に説明しますと、地球の温度が上がると海水の温度も上がり、水蒸気が発生して上昇します。
海面近くの気圧が低くなり周辺から空気を呼び入れると、水蒸気はますます上昇して巨大な雲を作り、風速30~40mという風が発生、豪雨や暴風などの被害につながるのです。
つまり、海水温度が上昇=台風のエネルギーとなる水蒸気の量が増えるというメカニズムですね。
毎年台風によって家屋の被害があると、お金もかかります。
ハザードマップなどを確認して台風の被害が多いようなら引っ越すなど、検討する必要がある方がいらっしゃるかもしれません。

まとめ

連日猛暑が続いているとはいえ、社会人なら大事な会議に出席しないわけにはいきませんし、学生であれば授業を放棄することはできません。
この夏から中学生の娘には通学には折り畳みの「日傘」を持たせるようにしました。
慣れないし、恥ずかしいから使わないかな?とも思いましたが、日傘で直射日光を遮ると多少涼しいことを知り、躊躇することなく使用しています。
同じように日傘をさして通学している友人もいるそうです。
部活の時は熱中症で倒れないようにと、濡らして冷凍庫で凍らせたタオルや保冷剤も持たせます。
こういった習慣は、私たちが子供の頃には考えられなかったですよね。
将来猛暑対策でこんなに大変な思いをすると分かっていれば、子供の頃に温暖化についてもっと真剣に考えていたと思います。
大人になった今温暖化への環境対策をしたからといっても、効果が出るまでには時間がかかるでしょう。
そのため、これから数年先まで気温上昇をストップさせることは難しいのではないでしょうか。
自分の身体を守るためにできること、例えばエアコンを上手に使う、水分補給を意識する、暑さに慣れておく、日頃から適度な運動をして体力をつける、ネッククーラーや日傘など暑さ対策グッズを活用するなど、家族と情報を共有しながらこの夏を乗り切りたいと思います。

参考
jica 一緒に考えよう、気候変動のこと

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環境にも身体にもやさしいしいたけ

この記事を書いた人

やさしいしいたけ.jpライターのseikoです。
最近家庭菜園にハマっていて、つい先日はブルーベリー(サザンハイブッシュ系2種)とミニトマトの苗を植えました。
今年もレモンの木にはたくさんの蕾ができていて、今から収穫が楽しみです。
日々の暮らしの中で感じたことや、生活の知恵を共有できる記事を書きたいと思っています。

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