あなたは「レモン」と聞いて、どんなイメージがありますか？ビタミンCが豊富な柑橘類で、風邪予防や美容に良いイメージがあるという方も多いのではないでしょうか。お菓子やドリンクに含まれている「レモン味」と言えば皆さんに馴染みがありますね。
食べ物だけではなく、爽やかな香りを利用して、芳香剤やアロマオイル、美容クリームの商品もたくさん販売されています。このように考えると、皆さんが手にするのはフレッシュなレモンそのものよりも、レモンの加工品の方が多いかもしれません。スーパーの生鮮コーナーの一角でレモンは販売されていますが、それをジャガイモや人参のように毎週購入するかと言ったら、きっと『NO』と答える方が多いでしょう。
今回は、フレッシュなレモンを使った身近な活用方法を3つご紹介します。
「今までレモンを買う習慣はなかった」という方は、ぜひこの記事を読んで、毎日の生活にフレッシュレモンを取り入れてみてください。
レモンの種類
「レモンは柑橘類」というフレーズがよく使われますが、それはレモンを植物に分類すると、ミカン科・カンキツ属に属するからです。私たちがレモンと聞いて思い浮かべるのは、黄色くて果実の端が少しすぼんだ楕円形の「リスボン」という品種です。この「リスボン」とリスボンよりトゲが少なく、丸みがあり卵のような形の「ユーレカ」の2種類がとくに日本では多く栽培されています。その他にもビラフランカやジャンボレモン、サイパンレモン、マイヤーレモンなど、たくさんの品種のレモンが存在します。
最近よく耳にする「ピンクレモネード」もレモンの一種で、見た目は緑色の縞々模様で珍しく、果肉はきれいなピンク色をしているのが特徴です。
レモンの産地 〔広島県「レモンの島」〕
国産レモンの生産量全国一は広島県で、その量は国内シェアの半分以上を占めています。瀬戸内海の温暖な気候がレモンの栽培に適しており、そこには小さな「レモンの島」があります。
しまなみ海道が通る瀬戸田町生口（いくち）島です。
人口は9,000人ほどの小さな島ですが、明治時代からレモン栽培が盛んになり、生産者が連携して美味しさ、安全面の両方に気を配った「瀬戸田レモン」ブランドを確立してきました。11月～12月に行ってみると、至るところで鮮やかなレモンの実を目にすることができます。
レモンの効用
レモンの代表的な成分といえば、私たちが『すっぱい』と感じる酸味の成分の「クエン酸」と「ビタミンC」です。
クエン酸には疲労回復に効果があり、スポーツする時にレモンと砂糖を使ったドリンクを飲んだり、風邪を引いたときにホットレモネードを飲んだりしますよね。さらにクエン酸にはキレート作用があり、肉や魚と一緒にとることで、ミネラルの吸収を促してくれます。
唐揚げに切ったレモンを添えるのは、いろどりだけではなく、身体の機能を整えてくれる作用があるからなのです。
ビタミンCには抗ウィルス作用や免疫力低下予防の効果があるので、風邪の引きやすい季節の変わり目には、ぜひ取り入れたい食材です。
また、レモンには芳香成分があります。
芳香成分「レモネン」にはリラックス効果や抗不安作用があると言われており、交感神経を刺激してくれます。そのため勉強中リフレッシュしたい時や仕事で煮詰まって気分転換したい時などに、レモンの香りをかぐのはとても効果的なのです。
レモンの活用法
手作りドレッシング
まずは保存料を使っていない安心の手作りドレッシングを作ってみましょう。
材料は、
・絞ったフレッシュレモン 大匙3
・オリーブオイル 大匙1
・塩 小匙1/2
・乾燥バジル 適量
・黒コショウ 少々
以上の材料を混ぜるだけです。
切っただけのトマトにかけたり、レタスときゅうりのサラダにかけたりするだけで、とても風味豊かなドレッシングになります。少し酢を加えて、ボイルしたタコやエビの魚介類とあえるのもオススメです。
入浴剤
ドレッシングで使った絞った後のレモンは、その日の入浴剤として再利用します。100均で売っている網目の細かい小サイズのランドリーバッグに入れて、お風呂に浮かべます。子供は果肉を潰しながら、レモンの感触と豊かな香りを楽しんでいます。レモネンの効果で、リラックスしたバスタイムが楽しめます。
掃除用品
入浴剤として使ったレモンは、最後に掃除用品としてさらに再利用します。掃除する場所は、キッチンのシンクです。レモンの皮の内側（白い部分）で、シンクをピカピカに磨きあげます。
リモネンの成分には、リラックスできる香りだけではなく、油汚れを落とす作用もあるのです。ベタベタ、ザラザラしたシンクがツルツルになり、さらにキッチンから良い香りが漂うので気分もスッキリします。
シンクだけではなく、電子レンジやガスコンロ周りの油汚れがある場所や、クエン酸を利用して水道や鏡の水垢を落とす効果もありますので、ぜひ試してみてください。
まとめ
レモンは食するものだけでなく、香りを楽しんだり、掃除に利用したり、様々なことに利用できることがお分かりいただけましたか？
ドレッシング、入浴剤、掃除用品をそれぞれ購入するよりも、1つのレモンで代用したほうが節約の効果もありますよね。
私は約6年前にレモンの木（スイートレモネード2年生）を購入し、3年目で実をつけ、昨年の夏は13個の実をつけてくれました。スイートレモネードは甘みもありそのまま食べることができますし、炭酸水に絞れば贅沢なフレッシュジュースになります。風邪予防やリラックス効果にも期待して、これからも日常にレモンを取り入れていきたいと思います。
皆さんもぜひ、レモン生活を試してみてくださいね。
